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第33回 重大な話を早くキャッチするには

シェイクスピアの言葉に「まむしの這い出してくるのは、決まって春のうららかな日だ。」
 
仕事で失敗をしでかすのも春のうらかな日、言い換えれば、暇でのんびりした時と解釈してよそうな、ちょっと面白い一言である。
 
そのためか「仕事を頼むなら忙しい人に頼め」などと言われる。のんびり状態の人に頼むと、なかなか着手してくれない。
忙しい人は緊張状態にあり、すぐにでもとりかかってくれ、そのうえ、ミスも少ない、ということらしい。
とはいえ、多忙であることが迅速かつ、間違いのない仕事の達成にすべて結び付くかといえば、そうとも限らない。物事すべて二面性を有する。
 
上司として、部下の話を聞くのは大事な仕事の1つに数えられる。
「ただね、忙しい時、いらいらしている時に話を持ち込む部下がいてね。おまけに話が要領を得ないとくるが、なかなかねぇ」と、言葉を濁す上司もいる。
 
仕事の現実は皮肉なもので、春のうららかな時にもたらされる報告というのは、いたって簡単なものが多く、面倒な内容のものは少ない。
仕事に追われ、余裕のものは少ない。
仕事に追われ、余裕のない時になぜか重要な、扱いを間違えると大事になりかねない報告を部下が持ち込んでくるから、皮肉だと言いたくなるのだ。
 
出張のため急いで出かけようとしている、まさにその時に部下が「ご報告したいことがあります」「これから出かけるんだよ、きみ」
「新製品について営業から話したいことがあるということで」「営業の連中がか?新製品がどうしたって? 後にしてくれ」
 
話をうわの空で聞いて、あたふたと事務所を飛び出してしまう。
実は、営業が言ってきた内容は新製品に欠陥ありとする、客のクレームだったのだ。一刻も早く対処すべき事項だった。
 
出がけに部下の報告を聞く時は、気を引き締めなくてはならない。
そのうえで、出先に携帯で、または帰社したらすぐ、再度報告するように指示する。自身にとっても部下の教育にも大切なことである。

福田賢司

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