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第30回 本当に分かってもらうには

自分で分かっているのに「やらない」「できない」人がいる。
 
飲み過ぎはいかんと分かっていながら、深夜の帰宅になる。
『また飲み過ぎた』と反省しきり。そこへ妻から追い打ちがかかる。
「いい加減にしてくださいよ、全く。飲み過ぎたら身体を壊すって何度同じこと言わせるの!」
「分かってるよ」「分かってないから言ってるんじゃないの」「うるさい!」
最後には腹を立てて寝床に入ってしまう。ふと『俺は本当に分かっているのかな』との思いが頭をかすめるが、すぐに消えて、やがて鼾に変わる。
 
分かっているのにやらない部下がいる。例えば報告を怠る部下。
「A社との交渉はいつ行うんだ?」「あ、それはもう電話で済ませましたけど」
「厄介な相手だから、直接出向き、場合によったら俺にも手伝ってほしいようなことを言ってたじゃないか」
「でも電話で済みましたから」「だったらなぜ報告しなかったんだ⁉」
 
もちろん部下は分かっていたのだが、うっかり報告し忘れたのだろう。
ここで「お前はいつだってそうだ。報告の重要さが分かっていない」と責めれば、
「分かってます」「分かっていないから言っているんだ」と言い争うだけ。前進はない。どうしたらよいか。
 
責めないで、「なぜ報告か」を気づかせる。「俺は信頼してきみに仕事を任せている。
信頼に応じるには何が大切だと思う?」「成果を上げることです」「ほかには?」部下は答えに詰まる。そこでこう言う。
「もう1つある。報告を怠らないこと。報告しないのは上司の信頼を裏切ることだ」
 
それでも報告しない部下は「俺はお前を信頼しない」と言い渡されるだろう。
 
そうなる前に部下は、報告の意味が「本当に分かる」必要がある。本当にわかるとは意味するところがピンとくるということだ。
 
「私の友達のご主人が飲み過ぎで亡くなっちゃったんだって。あなたと同じ年だって」
まさに、ピンとくる一言である。
人は責めると、素直になれなくなる。
責めるのではなく、気づかせピンとこさせるのである。

福田賢司

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