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第17回 「感情を伝える」コツを身につけるには

ラッシュ時の電車の中。ふと見ると、斜め前の席が空いて、30代半ばの男性と40歳前後の女性が「どうぞ」「どうぞ」と、席を譲り合っている。
 
「座ってください、どうぞ」ダメ押しのような男性の一言で、女性は『なぜ、私が?』と戸惑うように首をかしげ、仕方なさそうに席に着いた。ところが、席に着くや否や、本を取り出し、読み出した。
 
その態度には『座れてよかった。この本が読みたかったのよ』という気持ちがにじみ出ていた。これが本心なら「どうぞ」と言われた時、素直に「ありがとうございます」と喜びを表現したらよさそうなものを。
 
この例は女性だが、男性となるともっと自分の気持ちを素直に表現するのが苦手なようだ。
 
部長のA氏は他人を褒めるということはしない。部下がいい仕事をしても「このレベルなら、誰にもできる。軽くその上を行くくらいにならないとな」などとくさす。有能で本人のレベルが高いのでもあるが、照れ性で素直に「よかったじゃないか」と褒められないのである。
 
これが「腹立ち」「怒り」といった感情になると、伝え方はさらに難しくなる。
 
頭が切れ、仕事において有能な人物だが、気が短くて、部長から「瞬間湯沸かし器」と呼ばれている課長がいた。
 
この人は気に入らないことがあるとカッとなって、「バカヤロー!」と怒鳴ってしまい、部下と度々悶着を起こしていた。最近、ようやく感情を爆発させるくせが改まりつつある。

彼は頭にくるようなことがあると、深呼吸をする。
そして「誰だ、こんなことした奴は!」と大きな声を出す。

しかし、顔は笑っていて、部下に向かって「と言ってオレは怒鳴りたい心境だよ」と、こんな言い方ができるようになった。
以前の彼は、単に感情的になってものを言っているにすぎなかったが、最近は「感情を伝える」コツを身に着けたのである。感情を伝えることと感情的になることは別なのである。
 
嬉しかったら素直に「ありがとう」と言う。腹がたったら率直に「オレは腹を立てているんだ」と言う。これが感情の伝え方の基本である。

福田賢司

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