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第14回 コミュニケーションを活性化するには

「質問」は、相手から話を引き出すだけでなく、気づかせる、考えさせる役割もする。

 例えば、部下が製品開発の期間短縮について相談に来たとする。そこで「君はどう思う」と質問する。
 「これ以上の短縮は難しいです」
 「そうか、で、その根拠は」
 「現状で手一杯だと思います」
 「実際に確かめてみたのか」
 「いえ、おそらく」
 「おそらくではわからないよ」
 
結論を押し付けるのではなく、質問をして考えさせ、結論に導く。
 
質問の要点として、

(1)「どう思いうか」「なぜそう思うか」と問う。

(2)話を引き出すためには、二者択一式の質問を避ける。
「朝、早いほう?」「いいえ」「遅いほう」と聞けば「はい」となって、単なる確認で終わる。
 そこで、質問を変えてみる。
 「朝一番で何をする」
 「郵便受けに朝刊を取りに行きます。朝一番は、新聞を読むのが日課なんです」
 30歳の部下の朝の生活が浮かび上がってくる。「何を」「どんな」と具体的答えが引き出せる質問をする。

(3)絞り込んだ質問を心掛ける。
「どうだい調子は」
こんな漠然とした問いかけでは、部下の答えは「まあまあです」で終わる。
「このところ残業続きだが、体調はどうだい?」
「パソコン画面の見過ぎなんですかね。目が疲れます」

絞り込めば明確な答えが得られる。

(4)共感的な質問で部下の気持ちを受け止める。
「どうした。風邪を引いたのか」
「風邪引いちゃ悪いんですか」と部下がこんな言い方をした場合、
「バカに機嫌が悪いじゃないか、どうした?」と、笑顔で再質問できるようでありたい。
 
質問が適切になされれば、コミュニケーションは双方向になり、活性化する。
 
押し付けたり、決めつけたりしないためにも、質問する習慣を身につけたい。

福田賢司

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