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最近、「パワハラ」という言葉を新聞や雑誌などでよく見かける。
NHKテレビでも注目して、私のところに問い合わせがあった。
パワハラによるショックで不眠症やうつ病などの症状を訴える部下が増えてきている。
不況が長引き、職場全体にイライラムードが漂い、上司自身、シルトらへの不安を抱え
余裕をなくしている。人員は削減され、少ない部下も思い通り成果を上げるに至っていない。
かくして上司は「怒鳴る」「人格否定の言葉を投げつける」「部下の話を聞かない」など、嫌がらせを始めるのだ。
上司からすれば不甲斐ない部下を叱り飛ばしているつもりでも
度を越した非難の言葉は「パワハラ」とみなされる可能性が高いのである。実例を挙げてみる。
会議で提案発表を行っている部下に課長が待ったをかけた。
そして「コンセプトの表現がなっていない。常識を疑うね。
それと2か月先を目途に実施とあるが、なぜすぐ実施しないんだ。ほかに何かすることがあるのか。
何もないのに、一体やる気があるのか」と激しい非難が飛んできた。
あげく「脳みそを家に置いてきたのか!」と罵倒された。課長にすれば、部下の提案について
うまくいけばすぐにでも実施したいと部長に話してある手前、「一体何をやっているんだ」との焦りもある。
叱るつもりが怒鳴りに変わり、パワハラになってしまったという例だ。
上司も人間だから、怒鳴りたくなることもある。だが、怒りの感情の爆発は自らの理性が失われると共に、部下の心を深く傷つける。
思い通りにいかない職場の現実を前にして、上に立つ者は、自らの感情をコントロールできなくてはならない。
感情的になったら一呼吸。この一呼吸が、叱るとパワハラをわけてくれる。一呼吸とは、自分を取り戻す間合いのことだ。
自分なりの間合いの取り方を工夫しよう。
福田賢司
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